2017年末にウェブ解析士試験に合格したので、その時の勉強法や調査方法を書き残しておきます。
自己紹介
僕は、ウェブ広告系の会社にエンジニアとして勤めていました。(2019年1月現在退職して、別の会社でウェブ系エンジニアとして働いています。)
ですので、同僚が比較的、業界用語的なアルファベット略語(CTRとかROASとか)は当たり前に使っている環境にいました。ただ、僕自身は業務中にそこまで専門用語に触れることは多くなかったと思います。
ただ、一時期SEO施策に注力していたことがあったので、その時期にGoogle Analyticsとかを見たりすることはありました。
ですので、なんとなく用語を耳にしたことはあるけど、何がいつ必要になるかとかそういうことはよくわからないし、全然体系化できていないような状態でした。
そこで、よりちゃんと指標を見ることができるようになりたいと思って、受験をした次第です。
ウェブ解析士受験前の下調べ
まずは、
- ウェブ解析士ってどんな資格なの?
- 取得にどれくらいコストかかって、それに見合うだけの何かが得られるの?
ということをざっくり調べました。
そのためにとったアクションは以下の3点です。
- 協会のホームページを見る
- ブログとかを探して見る
- 無料体験講座を受けにいく
公式情報、一般情報、体験の三つ抑えればだいたいどんなものかわかるでしょうということで以上の3箇所を調べました。ただ、なかなか合格基準ラインや、提出レポートの情報が見つからなくて、こまりましたね。
ウェブ解析士とはどんな資格?
- ウェブ解析士は、ツールを使って解析するだけじゃない。それを元にしたウェブサイトの改善提案なども視野に入れた資格。
「ウェブ解析」っていう言葉で、僕は単純にアクセス数とかを表にするようなイメージを持っていたんですが、ウェブ解析士はそれ以上に、ウェブサイト運営自体の目的や狙いを視野に入れてコンサルティング的なこともできるようにという狙いがあるようでした。
実際、テキストの序盤はそういった内容でした。
あと、試験後に提出が求められるレポートも、数字出すだけじゃなくて、そのサイトの改善案とかも求められました。
どれくらい勉強すれば受かる?
- 対策講座はほとんど一日完結の講座
- 一ヶ月から二ヶ月くらい(時間にして50時間程度)勉強すれば受かりそう。
資格取得のためにどれくらいの講座があるのか見てみた結果、ほとんど一日完結の講座(連続講座とか必要ないくらい)みたいでした。国家試験が、何ヶ月も塾に行って勉強しなければいけないことを考えると、それほどレベルが高いわけではありません。
毎日睡眠時間削ってやるような勉強量は必要なさそうだなという予想しました。
とはいえ、勉強が必要ないようなレベルではありません。
テキストもそこそも分厚いし、文章量も多い、範囲も広い。それなりに勉強しないと簡単に落ちます。
周到に準備するなら、計画としては、一ヶ月くらいかけてテキスト3周+問題集3周くらいできればいいかなと思います。
僕も実際、それくらいの勉強はしました。
ざっくり全体像の把握でテキスト1周、同じく問題集も1周。
わからなかったこと・知らなかった範囲を中心にテキスト・問題集を1周。
テスト前日+当日を使って最終確認で問題集1周(できなかったところはテキスト確認)。
でしたが、2018年入ってから少し内容が変わったらしいので、今はこっちです。
問題集はまだ新カリキュラム対応のものはないみたいですが、噂では共通している部分も多いみたいなので、一応使えると思います。amazon kindle unlimitedで読み放題に入っています。
合格の条件は?
調べていてよくわかんなかったことは、
- 講座って必要?
- どれくらいの得点率が必要?
- レポート提出って?
の二点ですかね。
講座って必要?
公式サイトとか見てると、講座と試験の費用がセットで書いてあったりして、受験のための講座を受けないとそもそも受験とかできないような印象を持ちましたが、実際はそうではありません。
講座を受けようが受けまいが、試験に合格してレポートを提出すれば合格です。
なので、講座を受けずに、テキストを自分で購入して受験するという方法も可能です。
実際僕も、最初の下調べの時に体験講座を受けにいっただけで、あとはテキスト+問題集を使っての独学でした。
ただ、体験講座はけっこう勉強になったので、体験だけじゃなくメインの講座もできれば受けたかったです。お金と時間に余裕ある人・あまりウェブに慣れていない人はぜひ体験だけじゃなく受けた方がいいと思います。
(僕が受けた講座は協会のホームページでも案内が出ている後藤塾の講座でした。他の講師の方の講座と比較したりしているわけではないので、他の講座がどうかとかはわかりません。)
どれくらいの得点率が必要?
試験は、60分で4択問題60問の形式です。テキストは持ち込み可能なので、多少わからないことがあっても大丈夫です。
合格率の情報は出ているみたいなのですが、どれくらいの得点率で合格なのかはあまり情報が見つかりませんでした。
どこかのブログには80%程度で合格したとありましたので、少なくともそれくらい取得すれば大丈夫じゃないでしょうか。僕もたしか、80台後半くらいでした。
ちゃんと勉強して問題集に載っている問題がほぼ全部わかる状態で受けてきたのですが、見たことない問題なんかも出たりしました。
40分くらいで一通り解き終わり、残りの時間でわからなかった問題(10問弱)を調べて解答するという感じでしたね。
わからなかった問題をチェックしておいてすぐその問題に戻れるようになっていたので、高校生の頃に受けていた紙のテストとかよりはチェックしやすかったです。
どんなに勉強していても、知らない問題・わからない問題などにこだわってしまうと時間がなくなってしまうので注意が必要だです。なのでわかる問題だけ先に解いておいて、残った時間でわからなかった問題を調べながら解く方がいいでしょう。
時間配分、大事です。
レポート提出って?
ウェブ解析士の試験では、試験後に一ヶ月以内に解析レポートの提出を求められます。
これを提出しないと解析士の認定は受けられません。ただし、内容が悪くても不合格になることはないそうです。僕は一応自分なりにちゃんとやって提出したので、もっと無茶苦茶な状態で提出したら実際どうなるかとかはわかりません。
この解析レポートはGoogleAnalyticsを使ってレポート作成するのでAnalyticsの使い方がわからないとけっこうきついです。いうほど難しくはないので、自分で色々調べればできると思います。不安な人は、Analyticsのレポート作成講座を受ければレポート提出の代わりにできるらしいので、それで代替すればOKじゃないでしょうか。
レポート作成に参考になる本はこれです。
やりたいことから逆引きでGoogleAnalyticsの使い方を引けるので、使いやすいと思います。
他にも以下の本は参考になると思います。
最近は非ウェブの会社のウェブ担当者などが受けていることも多いらしいので、ウェブに関わる人はけっこう必須になってくるんじゃないでしょうか。
今後はいずれタイミングを見て上級ウェブ解析士とかも取っていけたらと思います。
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