Netflix映画『軽い男じゃないのよ』鑑賞。

 

ジェンダー問題をテーマにしたフランスのコメディ映画。

Netflixサイトからあらすじを引用しておこう。

「女性を見下す無神経な独身男が、ある日頭を打って気を失う。意識が戻ると世界が逆転。女が上に立ちすべてを牛耳る社会で、傲慢な女流作家の助手となり…。」(Netflixあらすじから引用)

ざっくりいうと、「尻軽独身男」が、男女の社会的立場が入れ替わった世界に行っちゃう話。

この男女の役割が入れ替わった世界では、

男が全身の毛を処理し、愛嬌のある服を着て、家事をする。

女が仕事をし、男を口説く。

 

例えば、主人公の両親は街の肉屋をやっているのだが、

父親がレジに立ち、母親の方が肉をさばいている。

 

見てると、「あ、そこも問題なんだ」みたいなところが発見できて結構面白い。

 

例えば、女性が男性に会うたびに容姿や服装を褒めていたりとか…。

 

日本でも男性が女性の容姿を事あるごとに褒めるのは日常茶飯事だと思うけど、

そういう何気ない事を実際に受ける立場になった場合に、どういう感情が湧くのかを疑似体験できる。

 

その感情を味わうために、あらすじがわかっていたとしても一度は見てみるのをオススメします。

Netflixページへ

 

全然関係ないけど、男と女といえばこれ。

 

 

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話が逸れたけど、男と女が入れ替わるといえば『君の名は』もそう。

けど、『軽い男じゃないのよ』が特別なのは「生物的には入れ替わらずに、社会的な役割だけが入れ替わっている」ところにある。

社会的な役割は、本質的には交換可能だし、何か歴史が別の道を歩んでいたら、男女それぞれの役割は今とは全然変わった可能性もある。

 

 

この映画『軽い男じゃないのよ』はそういう「別の歴史のありよう」みたいなものを見せてくれる面白い映画だったと思う。

 

ps.

途中でヒッチコックの裏窓へのオマージュがあったのはわかった。他にもオマージュが隠れていそう。

http://eiga.com/movie/88967/