GoogleAnalytics導入後最初に設定するべきこと

新規サイトを立ち上げたとき、ほぼ必ずと言っていいほどGoogleAnalyticsをサイトに導入する。

タグをサイトに埋め込むだけでPVが取得できるようになるが、なるべく正確な値を計測したり、有効な分析をしていくためには、いくつか設定することが推奨される。

リスト

関係者に権限を与える

GAはユーザー管理機能が充実していて、ユーザーごとに権限を細かく設定できる。

一人のユーザーの権限を決定するためには「権限の範囲」と「権限のタイプ」の二つを決める。

  • 権限の範囲
    • アカウント
    • プロパティ
    • ビュー
  • 権限のタイプ
    • 編集
    • 共有
    • 表示と分析
    • ユーザー管理

たとえば、Aさんには「ビュー1」の範囲に「共有」権限を与える、とか
Bさんには「プロパティ2」の範囲に「編集」権限を与えるとか。

権限の範囲

権限範囲 内容
アカウント ひとつのチーム規模の範囲。もっとも上位。
プロパティ ひとつのサイト、くらいの規模の範囲。
ビュー プロパティのなかで条件によって絞られた範囲。もっとも下位。同じトラッキングIDを使っても別々のビューを作れる。

上位の範囲に権限を設定すると、下位の範囲にも同じ条件が自動的に設定される。
たとえば、プロパティ単位で編集権限を与えれば、そのプロパティ以下にあるビューのすべてに対して編集権限が付与される。

権限のタイプ

権限のタイプは以下の4タイプがあります。

権限名 内容
編集 目標の追加やカスタム指標・カスタムディメンションの設定など
共有 共有された情報の削除等
表示と分析 データの閲覧、セグメントの設定
ユーザー管理 ユーザーの追加や削除

ユーザー管理とそのほかの権限とは種類が違うので分けて考えるとよい。
GAでのレポート作成に関わるのは「編集」「共有」「表示と分析」の三つの権限。
「ユーザー管理」の権限があっても「編集」の権限がなければレポートの編集はできないし、逆に、「編集」権限を持っていても「ユーザー管理」の権限がなければユーザーの削除等はできない。

(参考)
一般閲覧ユーザーには、どの権限を設定すればいいのか?――新しく増えた4種類のユーザー権限の使い分け方・
https://webtan.impress.co.jp/e/2014/01/30/16849
Googleアナリティクスのユーザー管理(アカウント・プロパティ・ビュー)と4つの権限について正しく理解しよう
https://ferret-plus.com/6997

コンバージョンの設定

  • EC系のサイトであれば、購入完了ページのPV。
  • 月額系のサイトであれば、会員登録完了ページのPV。
  • 記事系のサイトであれば、ページ滞在時間。

など、それぞれのサイトで立てた目標の達成を計測できるように、コンバージョンの設定をする。

設定方法

目標は、ビューごとに設定可能。
管理画面 > ビュー > 目標から設定できる。

タイプ

到達ページ 滞在時間 ページビュー イベント
到達ページのURLパス、値、そのページに行くまでの経路(会員登録を目標にするなら、登録開始ページやコース選択画面など) サイトの滞在時間 セッション内のPV数 イベントのカテゴリ、アクション、ラベル、値を指定

イベントタイプの目標を設定する場合は、GTMを使ってイベントを設置することができる。

設定すると何ができるか

目標到達ページとそこまでの経路を設定しておけば、以下のように経路とどこに離脱率がフローで見れたりする。

フィルタを設定する(関係者IPの排除)

最初にするべき設定の一つに、関係者IPの排除がある。
関係者の閲覧データをGAから排除しておくことで、純粋なユーザーのみのデータが取得できるようになる。

関係者IPの排除をするには「フィルタ」の設定が必要。
設定の手順は、2段階。

  1. フィルタの登録
  2. 登録済みのフィルタをプロパティに追加

1.フィルタの登録

フィルタの登録にはアカウント単位の編集権限が必要。
アカウントメニュー内のすべてのフィルタ > フィルタを追加からフィルタを登録する。

2. フィルタをプロパティに追加

フィルタの追加はプロパティ単位の編集権限が必要。
プロパティメニュー内のフィルタ > フィルタを追加からフィルタを追加する。

(参考)
Googleアナリティクスのビューとフィルタで不要なアクセスを除外する方法
http://liginc.co.jp/288747

テスト

以上の設定をしたのちに、該当IPアドレスからアクセスしてリアルタイムレポートでアクセスが上がらなければ設定完了。

Search Consoleと連携する

Search Consoleは自然検索の結果のデータを提供するツール。
検索流入してきたユーザーがどういった検索ワードで検索してきたのか、検索表示は何回されたかなどがわかる。

例えば、コンテンツマーケティングなどの手法をとる場合に、どのキーワードのCVRが高いかなどを見ることができるようになる。

(参考)
【5分で完了】サーチコンソールとGoogleアナリティクスを連携する方法
https://wacul-ai.com/blog/access-analysis/google-analytics-setting/googleanalytics-searchconsole/

除外するURLクエリパラメータの設定

サイト内には、同じページでもパラメータがついてURLが異なる場合がある。
たとえば、ソート条件をパラメータで指定する場合などである。
GoogleAnalyticsはURLによってページを判別しているので、パラメータがつくと別ページとカウントされてしまう。
これをちゃんと同じページとしてカウントさせるために、「除外するURLクエリパラメータ」にパラメータを指定する。

設定箇所

ビューの設定 > 除外する URL クエリパラメータの欄に除外したいパラメータをカンマ区切りで入力。

たとえば、http://example.com?page=1&sort=newhttp://example.comと同じページとしてカウントしたければ
page,sortと入力・設定しておく。